アルツハイマー型認知症患者の生活上のアドバイス

人は、誰でも歳をとると、多少は記憶力が衰えることはあるものです。しかし、それが生活に支障をきたすようになると問題となります。

老人期の認知症として問題になるのは、次の4つです:

アルツハイマー認知症
クロイツフェルト・ヤコブ病
●ピック病
コルサコフ症候群

これらの認知症症状が生じた場合、その進行を止めることは無理でも、生活への支障を最小限にとどめるための幾つかの生活上のアドバイスがあります。また、これらの症状の発生を予防するためのアドバイスとしても参考になると思います。

認知症の直接的な原因は、現在のところはっきりしていませんが、からだの病気や環境の変化などをきっかけとして生じることが多いといわれます。
会社を定年したり、入院をしたりして、それまでと生活が急に変化したりすると、認知症になりやすくなります。

したがって、普段から自分の健康に留意することが重要なことはもちろん、仕事以外にも趣味や人間関係を広げるなど、生きがいをもつことが大切です。
またそのような環境を整備しておくことも必要でしょう。
これには本人はもちろんのこと、家族や地域社会全体の理解と協力が必要です。

認知症の症状のある老人を抱える家族は、看護の大変な負担を負うことになりますが、家族の看護のよしあしがご本人の予後に大きく関係してくることから、できるだけのことはして差し上げたいものです。

医療機関や地域の支援を最大限に利用して、家族が共倒れにならないようにリハビリをしていくことが大切です。